卒論の形式にはどのようなものがある？

「卒論の形式にはどのようなものがある?」

卒業論文の形式は大学や学部、専攻によって異なりますが、一般的には以下のような形式があります。

伝統的形式 ・序論 ・本論 ・結論 ・参考文献リスト
この形式は論文の基本形となっています。序論で研究背景と目的を示し、本論で理論や調査結果を詳述、結論で全体をまとめるのが一般的な流れです。

IMRaDタイプ ・Introduction(序論) ・Methods(方法論) ・Results(結果) ・and Discussion(考察)
自然科学系の分野で多く用いられる形式です。調査方法と得られた結果を別立てにし、考察を行う構造になっています。

課題解決型 ・問題提起 ・理論的背景 ・調査方法 ・調査結果 ・考察 ・解決策の提示 ・まとめ
経営学や工学など、具体的な課題解決を目的とする論文に適した形式です。最終的に解決案を提示することが求められます。

事例分析型
・研究背景 ・理論的枠組み ・分析対象の説明 ・事例分析 ・考察 ・結論
特定の事象や事例を取り上げ、理論に照らし合わせながら分析を行う形式です。人文社会科学系で用いられることが多いでしょう。

歴史記述型 ・研究動機 ・先行研究レビュー
・事象の経緯 ・分析視点 ・考察 ・総括
史学など、過去の出来事の経緯を追うタイプの論文に適した形式となります。

このように論文の目的や分野によって、適した形式があらかじめ存在しています。指導教員の助言を仰ぎながら、自身のテーマに相応しい形式を選ぶことが重要でしょう。形式があることで、論旨を明確に構成しやすくなります。
　
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